(日本語) [研究会] 値観測に基づく表明違反原因推定を用いた対話的欠陥箇所特定
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10 2025
小林研B4の江崎さんが,3月10日から3日間で鹿児島県奄美大島にて開催された電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会3月研究集会にて研究発表を行いました。この研究は江崎さんの卒業論文の内容を発展させたものです.
著者:江崎 政哉, 小林 隆志(東京科学大)
題目:値観測に基づく表明違反原因推定を用いた対話的欠陥箇所特定
掲載誌: 電子情報通信学会 技術報告(信学技報)SS2024-68 (Vol. 124, No. 429, pp. 146-151) [Link], Mar. 10, 2025.
概要:
ソフトウェアの開発を行う上で、デバッグ作業は開発者にとって避けられない負担の一つとなっている。これまでにSBFLをベースとしたデバッグ支援手法が数多く提案されてきた。 しかし、これらの手法では開発者が欠陥と無関係であると容易に判断できる要素の提示といった、開発者の持つ知識とのギャップがしばしば発生する。 本研究では、SBFLをベースとした既存の対話的なデバッグ支援手法に対して、表明違反原因に関する知識を反映させる操作を加えた新たな対話型デバッグ手法を提案する。 提案手法では、開発者が提示した値の異常を基に、開発者による本質的なデバッグ手法に基づいた方法でその原因箇所を探索しその中で得られた情報を用いて各要素の疑惑値の再計算を行う。 既存手法との比較実験により、提案手法は既存手法と比べて開発者の労力を軽減することを確認できた。